Rock'n'Roll Radio

音楽について思ったことを書く。

ドラッグやるなら下山聴いとけ 下山-gezan-

下山-gezan-
歌わなきゃ殺される、そんな幻覚が見えるドラッグバンド




私が人生で見た中で唯一「まじでやばい」と思ったバンド。
彼らをやばいと言わずして誰がやばいと言うんだ。
スーパーサイケデリック。もはや危険レベル。
最初は拒否反応を起こすけど、もっともっと欲しくなって、気づけば中毒になってる。



2009年大阪で結成。
2012年FUJI ROCK ROOKIE A GOGOに出演してその足で拠点を東京に移動、都内16ヵ所16日連続ライブ『侵食の赤い十六日』を行いました。
2014年にはアメリカでアルバムリリース、USツアーとSXSWに出演しました。


ずっとマヒトゥ・ザ・ピーポーってバンドの下山(しもやま)さんだと思ってたんですよ。
踊ってばかりの国との対バンではじめて見て、下山(げざん)ってバンドのボーカルがマヒトゥ・ザ・ピーポーが正解って知りました。
全然知らなくて、踊って下津くんがはける直前に「下山に殺されんなよ」って言うからどんな奴らやねんと思ったんですけど。
演奏はじまるとすぐに「殺されてもおかしくない」と感じました。

轟音轟音轟音。
つんざくような高い声。
ステージで乱れる長髪(メンバー4人中3人が黒髪ロン毛だった)。

耳痛くて無理!と思ったけど慣れてくるとそれが快感になってくるんですよね。
あとマヒトちゃんの動きがかわいい。
ってなると気付けばもう下山の毒に犯されてます。



踊ってとのスプリットシングルに収録されてた「八月のメフィストと」
マヒトちゃんの独特の声が好きです。
メフィストってゲーテの詩『ファウスト』に出てくる誘惑の悪魔の名前なんですね。
あなたが今見ているのは下山である。もしこの歌のなかに海を見つけたらあなたもまたファウストだ。



ライブ会場限定販売ミニアルバムより。
毒毒しくてポップ。
MV見てて思うけど全員身体能力高いですね。




下山の歌詞は刺さる。
見た目と勢いだけじゃこの気迫は出ない。
曲がいいからえぐられる。
あのドラムはシャークの私物で、まだローンが残っていたにも関わらず海に投げてしまったとか。




昨年11月に開催された野外イベント全感覚祭のトレイラー。
このイベント、司会シャウトとしてギターウルフのセイジさんが出演したり、ロンドンを拠点にするバンドBo ningenタイゲンさんのSkype恋愛相談があったりしてほんとにカオスです。
タイゲンさんどんなアドバイスするんだよ...




スペシャ25周年企画の25時間耐久ドラムを見て、シャークは26時間耐久ドラムをやりました。
あと私はたまに自転車で走り回るイーグル・タカを見かけます。
あとマヒトちゃんかわいい(ロン毛好き)。
あれ...カルロスだけ何もない...



きゃりーぱみゅぱみゅを毒まみれにしたら下山みたいになるんじゃないかと思ってます。
でも彼らの死生観は真似できない。
歌わなきゃっていう焦燥感。それに追われる命の疾走感。
歌っていいんだよ。ここにいていいんだよ。生きてていいんだよ。
死ぬまで生きろ。死んだらただの死体さ。
みたいなね。
いや、下山のライブは殺されるって思うんだけど。


次の八十八カ所巡礼とも対バンはソールドしてますが、7月には踊ってばかりの国、8月にはZAZEN BOYSとのライブがあります。
とりあえず死にたくなったら下山聴けばいいんじゃないでしょうか。
殺してくれるかもしれないし生きていけるようになるかもしれない。




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