Rock'n'Roll Radio

音楽について思ったことを書く。

ネガティブから生まれたポップミュージック Helsinki Lambda Club

Helsinki Lambda Club

どこか気だるい声と退廃的ともいえる寂しい歌詞、どちらかと言えば負の感情から生まれたキャッチーなポップミュージック

読み方はヘルシンキラムダクラブ。 踊れる四打ちメロディーにいい感じの薄っぺらい歌詞の流行を追いかけただけの音楽が溢れている昨今、「何であんなしょーもない奴らが売れて俺らが売れないんだ?」バンド紹介文トップにこの言葉を持ってくるロック精神が最高です。

私がライブハウスで働きはじめて5日目くらいに出ていたのが彼らでした。 リハの音を聴いた瞬間に「あ、売れる。」と思って。 その日のお客さんは確か2桁いくかいかないかだったのですが、その数ヶ月後UKFC出演をかけたオーディションで最優秀賞を受賞し一気に注目を集めました。 そして私は「私は間違ってなかった」とガッツポーズをするのでした。

1月のレコ発をソールドアウトさせ、3月にボーカル橋本薫の故郷福岡で行われたFX2015でキュウソネコカミCzecho No Republicのメンバーから絶賛され、5月のVIVA LA ROCKにも出演決定と今1番勢いにのっています。 売れる度に私はガッツポーズをしています。

死ね死ね死ね!のインパクトはでかいです。

この動画すごく良くないですか? バンドマンたちはこんなことを考えてバンドをやっているのです。 明るい曲調だけど切実というか現実の重みというか。 この曲がバンドマンから支持されている理由だと思います。

先月発売されたファーストミニアルバムからリード曲。 私はこのMVの監督が大好きで、ヘルシンキが彼と一緒に仕事をしたってこともめちゃくちゃ嬉しいのです。 この監督さんもいつか紹介したいな。

たぶん橋本薫は天才ではなく普通の人で、だから迷って悩んで苦しんで曲を作っているのだと思います。 その苦しみがあるから、掃いて捨てるほどあるインディーバンドから頭一つ飛び出ることができた。 Helsinki Lambda ClubはデビューCDのお通しとファーストミニアルバムのolutta(ビールの意味)とまだはじまったばかりです。 まだビールなんですよ一杯目なんですよ。 この先もっと注目されてまた違う苦しみがでてくると思うんです。 そこから生まれるポテトや唐揚げや2杯目のビールは絶対もっと美味しくなってる。 酔いがまわるのはこれから。

oluttaのレコ発は5月28日新代田FEVERで行われます。対バンはアナログフィッシュです。 この記事で気になった方、今のうちに行っておけばヘルシンキがメジャーいった時に「俺インディーデビューのときから知ってたし!」って言えますよ。

Helsinki Lambda Club Official Website