Rock'n'Roll Radio

音楽について思ったことを書く。

歌うことは生きること 踊ってばかりの国

踊ってばかりの国
歌うことは生きることで生きることは歌うこと



たぶんこのブログで1番名前が出てきているバンドです。


中学の頃からバンドを組み、箱の機材に火を付けて逃げていたりしていた下津光史が高校で出会った滝口淳士に誘われたのが踊ってばかりの国でした。
下津スズメ、滝口カピバラ、林プードルなどを名乗り『おやすみなさい。唄うたい』を発売。
2010年に滝口が脱退したことで下津くんによる踊ってばかりの国乗っ取りが完了。
4人で活動していたけれど2012年ベースの柴田が脱退ししばらく活動休止していましたが、ロン毛だからという理由で谷山竜志を加えてCOMING KOBE2013で復活しました。


今年3月に発売されたアルバム『SONGS』のレコ発ツアー渋谷QUATTROファイナルが、最高でした。
私の今まで行ったライブで1番よかったのは絶対この日でした。


下津くんにとって歌うことは生きることで、下津くんは歌そのもの。
表情とか、動きとか、そのひとつひとつが歌の一部だと思います。
「悪い事は中学までに全部やった」と本人が言うように人間的にかなり問題がある下津くん。
ネットやら何やらで色々言う人も多いですが、そんなもの下津くんの才能と歌の前では何の意味も持たない。





1stフルアルバムから下津くんの奥さんのことを唄った歌。
これSONGSのツアーの本編最後にやって本当にもう死ぬほどよかったんだよ。
知らない人たちが肩組んで踊って唄ってさ。
音楽って最高だなって思った。



きれいな声でえぐいことを歌う。
みんなスタイル良くて絵になるよね。


この歌をライブで聴くと心が痛くなるんですよ。
なんでこの人はこんなに怒りでいっぱいで歌わなきゃいけないんだろうって。
下津くんは私が出会ったなかで1番美しい人だと思います。
見た目も美人だけど、それよりも中身がね、白じゃなくて透明で、世界が汚れているから下津くんも汚れて見える。
いつかこの人が怒りも悲しみもない優しさだけの歌を歌えるようになったらいいな、っていつも思う。



下津くんのことばっかり書いたけど他のメンバーもすごく素敵です。
ギターの林くんはライブ中ずっとウイスキー飲んでて笑顔がかわいい。
佐藤くんは楽しそうにドラムを楽しそうに叩くし、顔も整ってるし絵がめっちゃうまい。たまにグッズのデザインもしてます。
私は将来の夢が路上生活という谷山さんが超タイプです。(ロン毛好き)
弾き語りはやってたけど元々はスタジオの店長だったからベース初心者で、最初ぎこちなかったけど慣れてってベーシストっぽくなっていくのを見るのが楽しい。
谷山さんの書く文章も好きです。ブログとかTwitterとか、流れるようなリズムがある。
こんなに素敵な文章を書くのに、実際に会うとふにゃ~っとした笑顔でゆるい雰囲気なのがいい。
それぞれがそれぞれの空気を纏って、それが混ざるのがいいのです。


あと踊ってばかりの国の特徴はライブに同業者がたくさん来てることです。
ふとステージ袖を見たら下山のマヒトちゃんが菊池凛子と踊ってたりします。
サビで人が突っ込んできたと思ったらHAPPYだったりします。
バンドに愛されるバンドです。


次の東京でのライブは7月10日代官山UNITで下山とのツーマンですね。
2013年よりもさらにやばくなっているはず。
6月21日には下津くんの出身地尼崎でワンマンがあります。
踊ってばかりの国と同じ時代に生まれて良かったと私は本気で思います。
あなたにも、この日本から生まれたこの音楽を聴いてほしい。






踊ってばかりの国 | odottebakarinokuni.com