Rock'n'Roll Radio

音楽について思ったことを書く。

日本の音楽を変える  Ykiki Beat

Ykiki Beat
彼らは日本の音楽をおもしろくしてくれる




これ読んでくれている人たちは大体もう知っていると思います。
というか知っててくれ。
今年彼らがデビューしたっていうことは日本の音楽史に残ると思うんだ。
知らなかった人、今日この記事を見て知ってください。


本当はもっと前に紹介したかったんだけどタイミング逃し続けて今になりました。
アルバムリリース前に書きたかった...。





同じ大学で別々の音楽サークルにいた5人が、自分の音に合いそうな人を紹介しあって2012年に結成したのがYkiki Beat。


ワイキキビーチに似た名前だけど全く関係ないようでハワイっぽさはありません。
バンド名を決める時にワイキキって単語が出て、ボーカル秋山さんの頭の中でYkikiってスペルに変換されて、絶対間違ってるってわかってるけど気に入って、そこに響きのいいBeatをつけたのが由来です。




私が知ったのはメンバーがかぶってるDYGLが先なんですけど。
STYLE BAND TOKYOで見てめっちゃかっこいいなー絶対売れるなー年近いなーと思っていたら、その後同じ大学の1つ上で部活の先輩の友達だとわかり、うちのライブハウスに出てほしいと紹介してもらったんです。
そこで連絡とった時にYkiki Beatも教えてもらって、こっちも半端なくかっこいいじゃんやばいとなったわけです。
身近なところにとんでもない人たちがいたなと思って。


彼らははじめから世界を目指していて、自分たちは日本の音楽業界をひっくり返せると言っていて。
同じ世代で同じ音楽界隈に大きなことをやろうとしている人たちがいるのなら、私はそれを手伝いたいって思いました。
自分たちでおもしろいことができる、DIYで世界と渡り合えるって提示してくれた。
それって今後のバンドにとても大きな影響を与えることだと思うんです。





2014年後半からどんどん注目を集めて、先月ついにフルアルバム『When the World is Wide』をリリース。
タワーレコード渋谷店でのインストアライブは大盛況で、サイン会は店の外まで長蛇の列で。
今まで外に飛び出たのなんて見たことないよ。


Ykiki Beatはなぜこんなにも注目され絶賛されているのか。
もちろん実力は半端ないんですよ。アジカンのゴッチが「引退を考えるくらい素晴らしい」っていうくらい。
でもそれだけじゃなくてファッション性が高いというのが大きいです。
メンバーがずば抜けてイケメンというわけではないけど、みんなさらっとシンプルにおしゃれで曲もおしゃれで出てるイベントもおしゃれで掲載される雑誌もおしゃれで、だからそれ聴いてる自分もおしゃれな気分になれる。
インディーバンドなんか興味なかった人たちも手を出しやすい。
Ykiki Beatを聴くことによって最先端の文化に精通している感。
いや!でも!でもね!彼らは音楽が素晴らしいんだって!ファッションとして聴くのやめて!音楽を評価して!
Ykiki Beat自体はおしゃれ云々っていうよりバンドのイメージが明確なんです。






新世代のアンセムソングとも言われる「FOREVER」。
日テレのぐるぐるナインティナインのエンディングBGMに使われているので聴いたことある人も多いのではないでしょうか。
秋山さんの幼い顔から低い声が出てくるのが最高なんだなぁ。
この声は年齢を重ねるほどかっこよくなりそう。





『When the World is Wide』の一曲目。
このアルバムがはじまるー!ってイントロでワクワクする。
映像の一瞬一瞬が北欧の映画みたいで美しい。




嘉本さんが作ったフレーズを秋山さんが展開してYkiki Beatのはじまりの曲になりました。
このMVを制作しているOut of Town Filmsは世界各地のインディーバンドのビデオを撮っているフィラデルフィア在住の集団です。
今年のフジロックに出てたThe Districtsも撮ってるのね。Ykikiとディストリクツの対バン見たいな。
日本だとYkikiとDYGL以外にも福岡のHearsaysってバンドをやってるみたいです。






Ykiki Beat最大の強みはまだ発展途上なところ。
「僕らはまだこのくらいのところまでしか到達できていないのにもっと上の評価をされていると思うときがある」って今でも十分完成度は高いのにもっと上を目指している。
伸びしろがまだまだあって、可能性があって、それに見合う才能とそれを磨く努力をしていると思います。
だから彼らのライブ見てるとフジロックとかグラストンベリーとかT in the Parkとか、国内外のでかっいフェスのでっかいステージでやる未来が見えるんです。
シーンとか流行とかを追うメディアによって過去のものにされちゃいけないと心の底から思う。






そんなYkiki Beatは今絶賛ツアー中。
台湾を含む5ヵ所を回り明日10月1日ついにファイナルTUTAYA O-nestですが、チケットはほぼ即完だったようで。
After PARTYとして3日に江の島OPPA-LAで追加公演を行います。こちらのほうは追加申し込みをまだ受け付けているのでぜひ。
対バンはDYGLの下中さんがいるBatmanWinksです。
YkikiもDYGLも拠点を海外に移すことも視野に入れているみたいなので、もしかしたら今後気軽に日本で見ることができなくなるかもしれないですね。
とりあえず小さな箱で見れるのは今のうちだし行けるなら絶対行くべき。
日本の音楽が変わる瞬間を見に行こう。





YKIKI BEAT