Rock'n'Roll Radio

音楽について思ったことを書く。

DIYローファイポップ大魔導師 Boys Age

8月26日SUMMER of LOVE特集①
 

Boys Age
日本から最も遠い日本人トラックメイカーa.k.a.DIYローファイポップ大魔導師





彼がこのイベントを1番よく表していると思います。

知ったのはOTOTOYのインタビュー。
それで興味を持って、聴いた瞬間ね、やべええええええええええええええってもう言葉にできないような衝撃。
これを日本人が作ってるの???
なのになんでこんなに知られてないの???って。
よくある洋楽っぽい日本の音楽とは明らかに一線を画している。




kaz(gu,vo,composer)とTakamasa Kobayashi(Dr, Backing Vocal)によるBoys Age。
すべての楽曲を宅録で作り上げ、国内外のコンピレーションに参加。
アメリカ、フランス、スペインなどのラジオでプレイされ、インタビューが掲載され、R. Stevie Moore(40年間全く売れなかった後認められて59歳でワールドツアーを行った奇才)など様々なミュージシャンに支持されています。
4月に発売された『Calm Time』を含む多くのリリースが海外レーベルからの完全逆輸入。
埼玉にいるのにCDタワレコの洋楽フロアに置いてあります。ビートルズと同じ棚を探してください。
次の新譜はカセットテープで日本とアメリカだけでなくイタリアでもリリースされます。




曲作りもMVもアートワークも全部kazが手がけています。
たかまささんが仕事の時は1人でライブもやっちゃいます。
海外でついた異名はJapanese DIY master。




こんなに世界で評価されてるのに日本で全然知られてないって変だよ。
日本はどうしてこの才能を放置しているんだ勿体ない!




ローファイっていうのはわざとチープに作られた音楽のことです。BECKSONIC YOUTHもそう。
日本のM/A/G/N/I/P/H、イギリスのSoda Cop Records、そしてロサンゼルスの世界的なテープレーベルBUGER RECORDSからリリースされた『Calm Time』はホラーゲーム実況にインスパイアされたアルバムなんですよね。
ジャケットにも黒い人影が描いてあるし。
ホラーでエッチするカップルは9割死にます。

『Calm Time』のディスクレビューはこちら

【Review】国籍不明のようで、実は日本という署名がこっそり入ったアルバム。Boys Age – Calm Time | BELONG






私はBoys Ageの曲から気の抜けたリゾート感を感じます。
観光地で売ってる安いワンピースを着て夕方の砂浜を裸足で歩くような。




この曲が収録されている『TIGER!TIGER!』はアイルランドを拠点にするL­ittle League Recordsから出てます。
古典SF小説のアルフレット・ベスター「虎よ!虎よ!」からインスピレーションを受けている作品。





9月発売の『ELSE』




個人的にはkazの描く女の子の絵がすごく好きで母娘そろって絵のファンでもあります。
足の太さや体型がリアルなのがとてもいい。
いい曲作る人っていい絵を描く気がする。
THE VINESのクレイグ・ニコルズとか、カート・コバーンの絵も好き。
表現するってとこで共通する何かがあるのかな。





2012年からBoys Ageという名前で活動をはじめて、すでに200曲も発表している彼らはまさに才能の塊。
そしてそれを自覚している。
”俺たちは「もう十分でしょ」ってくらいの才能を持ってるのに、それでもさらにレヴェルを上げてきてるんだから、そろそろ気づいてもらわないと”
すごいでしょ。こういう人大好き。



本当に彼らがSUMMER of LOVEに出てくれることが嬉しい。
ありがとうございます。
たぶんこの日はkazさんのソロライブになります。
日本にこんなすごいバンドがいるんだよ。
みんなに見てほしい、聴いてほしい。




【Live】
まりりんpresents SUMMER of LOVE
2015.08.26(Wed)下北沢DaisyBar
時間:OPEN 18:30 START 19:00
料金:ADV. ¥2300(D別) DOOR. ¥2800(D別)
LIVE:DATS/BOYS AGE/Orca Shore/…and more!!
問い合わせ:DaisyBar 03-3421-0847






日本から最も遠い日本人ローファイ・ポップ・メーカー、Boys Ageの最新作配信&インタヴュー - OTOTOY


BOYSAGE